【モラレス大統領来日歓迎・12/5京都学習会】気候変動と「マザーアースの権利」−COP16へのアンデスからの訴え(12/15:当日配布資料と上映映像を追加)
(↑コチャバンバ会議のバナー)
この学習会の宣伝用チラシです。ダウンロード・印刷して、職場・学園・地域など身の回りの方への宣伝にご協力ください。
モラレス来日京都学習会チラシ.pdf
(写真:コチャバンバ会議の会場で「マザーアースの権利を守れ!」と訴える先住民族の人々)
(以下、転送・転載大歓迎です!)
モラレス大統領来日歓迎
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12・5 学習会
気候変動と「マザーアースの権利」
COP16へのアンデスからの訴え
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(写真:今年4月のコチャバンバ会議の会場で「母なる地球が滅びるのか?資本主義が滅びるのか?」と民衆に訴えるモラレス大統領)
●日時:2010年12月5日(日)午後2時〜5時
●場所:京都・多目的スペース「かぜのね」
京阪「出町柳」駅から徒歩2−3分
http://www.kazenone.org/
●内容
(歴史上初めて先住民族など南側民衆が主体となって開かれた気候変動国際会議であるコチャバンバ会議の会場風景)
【映像上映】(「デモクラシー・ナウ!ジャパン」より)
①「先進国は援助ではなく「気候債務」を返済せよ」(アンヘリカ・ナバロ気候変動交渉団ボリビア代表へのインタビュー)
http://democracynow.jp/video/20091209-4
放送日: 2009/12/9(水)
COP15の第一週目から、先進国の非民主的なやり方が露呈しました。192カ国の代表団が合意を探って話し合っている間に、開催国デンマークが秘密裏に合意文書を準備していたことがリークされたのです。その内容は、先進国の排出削減目標と排出上限枠の設定を一緒くたにして、途上国にも削減義務を負わせるものです。
「電気もないボリビアの先住民が何を削減するというのでしょう?先進国の人が何台も車を持つためにですか?なぜ私たちの学校や病院の建設が、環境対策と天秤にかけられるのでしょう?」と、ボリビアの主席交渉代表アンヘリカ・ナバロは言います
COP15で、先進国に対し気候変動被害の正当な賠償を求める動きの先頭に立つのがボリビアです。2期目に入ったモラレス大統領は先進国は「気候債務」を負っていると批判し、汚染国に環境被害の賠償を求めました。人類の共有財である大気圏を先進国が過剰に消費したため、途上国では干ばつや洪水の被害が増え、国民総生産の大きな部分が消えて行きます。この損害に対する賠償が「気候債務」です。途上国は援助ではなく、先進国が義務を遂行し債務を返済するよう求めているのです。
具体的には2017年までに49%の排出削減が求められます。でも、それで十分なわけではありません。本来は排出量をゼロにして、不法占有している大気空間を返上し、途上国が発展する余地を与えるべきなのです。でもそれができないのなら、排出削減の未達分は、途上国への資金提供や技術移転によって補うべきだ、とボリビアは主張します。
一方、温室ガス排出削減の決め手とされる森林保護策(REDD)はCOP15で最終合意に達する見込みです。しかしパラグアイ代表のロベラ氏は、現行の提案に否定的です。アマゾンの熱帯雨林を単なる炭素貯蔵庫に変えるような制度だからです。森林には炭素貯蔵の他にも地球生態系の9割の種を養い、先住諸民族の生活を支え、淡水を供給する役割があります。こうしたシステム全体の保護をめざす現地の必要は、すべてを炭素に還元する先進国側の見方とは大きく隔たります。森林を「世界のもの」にして排出取引の材料にする考え方は、世界のごく少数の人々のぜいたくを正当化する仕組みに、私たちの森林を利用するものだとアマゾンの人々は考えます(中野)
ゲスト
・アンヘリカ・ナバロ(Angelica Navarro)
ボリビアの気候会議交渉団代表
・ミゲル・ロベラ(Miguel Lovera)
パラグアイの気候会議交渉団代表
字幕翻訳:斉木裕明
校正・全体監修:中野真紀子・付天斉
②「米国が南米最貧国への気候対策援助を削減する理由」
http://democracynow.jp/video/20100421-3
放送日: 2010/4/21(水)
オバマ政権は昨年11月のCOP15で、コペンハーゲン協定への署名を拒んだ国には気候対策資金援助をみなおすと脅しましたが、そのうち少なくとも2カ国──ポリビア(300万ドル)とエクアドル(250万ドル)──の支援を中断したことを国務省は認めました。しかしボリビアでは気候変動によって氷河が溶け出し、大規模な干ばつ被害も出ています。ボリビアの気候問題交渉担当主任アンヘリカ・ナバロが、昨年のコペンハーゲン会議の失敗と、その後の展開、ボリビアの気候被害の現状などについて語ります。
気候変動の被害をまっさきに受ける中南米の最貧国ボリビア、援助を人質にとって貧国を脅し従来の国際合意をくつがえす密室協定への署名を迫る米国。一握りの国々だけの強引な取り決めで逃げようとする先進国に対して、途上国が要求する「気候債務」の返済とは?。
ゲスト
・アンヘリカ・ナバロ(Angelica Navarro) 気候変動問題ボリビア交渉担当主任
字幕翻訳:関房江/校正・全体監修:中野真紀子・付天斉
③「気候変動と母なる大地のための世界民衆会議(コチャバンバ会議)」現地取材映像
http://democracynow.jp/video/20100421-1
放送日: 2010/4/21(水)
ボリビアで開催されている「気候変動と母なる大地の権利のための世界民衆会議」は3日目を迎え、ティキパヤには世界中から代表が集まっています。15000人が参加した20日の開会式の模様をお伝えします。現地取材ならではの、アンデスの民族音楽や踊りが満載の式典をお楽しみください。
先住民出身のエボ・モラレス大統領の開会宣言は、COP15会議で先進国が有効な温暖化ガス削減目標を打ち出せなかったことに対するアンチテーゼとして、それに代わる道を明快に打ち出すものでした。
「我々が進む道は2つに1つです。資本主義が死ななければ、母なる大地(パチャママ)が死ぬ。生き残るのはどちらか?もちろん、ここに集まったのは、生命と人類と 母なる大地のためです。母なる大地よ、永遠に!資本主義に死を!」(中野)
ゲスト
・アンジャリ・カマト/リック・ローリー
字幕翻訳:小椋優子/校正全体監修:中野真紀子・付天斉
【報告1】
「コチャバンバからカンクンへ−「気候債務」返済要求とクライメート・ジャスティス運動の発展」
(当日配布資料↓クリックしてダウンロードできます)
「コチャバンバからカンクンへ−「気候債務」返済要求とクライメート・ジャスティス運動の発展」
コチャバンバからカンクンへ.doc
ヴァンダナ・シヴァ : 「いま、地球に対する戦争を終えるとき(Time to End War Against the Earth )」
ヴァンダナ・シヴァ : 「いま、地球に対する戦争を終えるとき」.doc
内富 一さん(ジュビリー関西ネットワーク)
【報告2】
特別報告「南米ボリビア 先住民族の声」
(当日配布資料↓クリックしてダウンロードできます)
南米ボリビア先住民族の声.pdf
青西 靖夫さん(開発と権利のための行動センター)
http://homepage3.nifty.com/CADE/
http://cade.cocolog-nifty.com/
青西さんが参加された生物多様性条約COP10(10月名古屋)における世界の先住民族運動側の主張やボリビア政府代表の発言についての報告などを含めて「自然(母なる地球)は売り物ではない」と訴え続けているアンデス先住民族運動の求めているものをお話ししていただきます。
(参考資料)
自然も森林も先住民族も売り物ではない:モラレス大統領の手紙(青西靖夫さん訳)
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2010/09/post-1cb7.html
COP10先住民族 ニュースレター(青西靖夫さんも取材班の一員)
http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2010/10/post-cc43.html
【当日、集会参加者一同で採択されたモラレス大統領への声明】
(↓クリックしてダウンロードできます)
今こそクライメート・ジャスティスの実現と気候債務の返済を.doc
【資料販売】
青西靖夫さんによる全訳「コチャバンバ合意」リーフレット(付関連資料)を会場で販売します(1部200円)。
●資料代:500円
●主催:実行委員会
実行委員会呼びかけ:ジュビリー関西、ATTAC京都、ATTAC関西
実行委員会連絡先:yasuni@attac.jp
●協賛:市民社会フォーラム
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気候変動防止のためのCOP16がメキシコ・カンクンで始まります。
昨年のコペンハーゲンでのCOP15は、責任ある温暖化防止のための目標と約束
を求める「南の諸国の必死の訴えや、オバマ政権と鳩山政権の下でのチェンジへの期
待にも関わらず、京都議定書の第1約束期間以降の目標について合意できませんでした。
ボリビア政府は、無限の経済成長の追求が地球環境を破壊していることを批判し、
4月にコチャバンバで「気候変動とマザーアースの権利に関する世界民衆会議」を開
催しました。この会議で採択された「コチャバンバ合意」は国連にも提出され、CO
P16でも検討されることになっています。
「コチャバンバ合意」は「開発と権利のための行動センター」のウェブに全文の日本
語訳が掲載されています(http://cade.cocolog-nifty.com/ao/2010/04/post-c4fb.html)
私たちはエクアドルにおけるヤスニITT計画や鉱山開発に反対する先住民族運動
とともに、ボリビア政府によるこのイニシアチブに注目してきました。
そのボリビアのモラレス大統領が12月7日に来日します。この機会に、気候変動
や地球環境についての「南」の側の主張を知り、日本や「北」の諸国におけるこの問
題への取り組みとどのように関連付けるかを探っていくために、学習会を開催します。
どなたでも自由に参加できます。ぜひご参加ください。
【このイベントの紹介サイト】
・ATTAC京都
http://kyotoblog.attac.jp/2010/12/blog-post.html
・ATTAC関西グループ
http://attac-kansai.com/news.html
・市民社会フォーラム
http://sites.google.com/site/civilesocietyforum/
●お詫び
当初、同趣旨のシンポジウムを11月27日に計画し、いくつかの集会等で案内さ
せていただきましたが、準備不足等の事情により、また、モラレス大統領の来日とい
うタイミングも考慮して、急きょ日程および企画内容を変更しました。11月27日
に参加を予定されていた方や宣伝に協力していただいた方にお詫びします。