連続学習会第5回「途上国の抱える債務と貧困・入門−世界の貧困をなくすためには何が必要なのだろうか?」


(写真:「債務支配の下では平和も正義もありえない!」2004年1月にインド、ムンバイで行われた世界社会フォーラムの入り口ゲートに掲げられたジュビリーサウスの横断幕。後方には「IMFは南から出て行け!」の横断幕が見える)


(以下、転送・転載大歓迎です)


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ジュビリー滋賀4月学習会(連続学習会「債務・援助・賠償」第5回)
「途上国の抱える債務と貧困・入門−世界の貧困をなくすためには何が必要なのだろうか?」

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私たちはなぜ途上国の抱える債務を問題にし、その帳消しを求めているのか。債務と格差・貧困に関する最新のデータを参照にしながら話します。


日時:4/21(水) 午後7時〜8時半

場所:草津市民交流プラザ小会議室1B
(JR南草津駅東口デッキ直結フェリエ5階)
http://ferit.jp/index.php?action_access=dummy


報告:途上国の債務と格差を考えるジュビリー滋賀事務局より


映像上映:グローバル経済の収奪構造をえぐるドキュメンタリー「貧困の終焉?」

国連調査では人類の3分の1以上が1日2ドル未満で暮らしています。こんな状態で、どうやって貧困をなくせるのか?経済版「不都合な真実」と呼ばれる映画『貧困の終焉?』(The End of Povertty?)は、世界には十分な資源があるのに何十億人が飢えているのは、途上国から先進国に富が流れ続ける不正な収奪システムがあるためだと説明します。

映画の中で政治学スーザン・ジョージは、第3世界の債務返済と貧困の関係をこう説明します。世界一貧しいサハラ以南のアフリカは、毎分2万5千ドルもの金を北半球の債権者に支払っている。この返済のために、学校や病院も建たず、雇用創出の資金もない。毎年約2千億ドルもの資金が途上国から先進国に流れており、じつは「南」が「北」の資金をまかなっているのです。

先進国のいまの生活水準は、途上国の貧困に依存しています。資源と労働力を二束三文で買い叩くためには、途上国を貧困にする必要があるからです。現在は第3世界の国々をだまして借金をさせ、債務地獄に陥れて民営化を押しつけ、経済的自立を奪うことによってそれが維持されています。

(出典)http://democracynow.jp/submov/20091110-2



参考文献:ダミアン・ミレー エリック・トゥーサン著/大倉純子訳
『世界の貧困をなくすための50の質問-途上国債務と私たち』(柘植書房新社、2006年5月)


無慈悲で冷酷な金融システム。でも、私たちはシステムの歯車なんかじゃない。ニンゲンだ! 発展途上国を苦しめる債務のカラクリ。全てはニッポンにもつながっている、その現実を50の質問であらわにする。

豊かな自然と人的資源を持ちながら、第三世界はからからになるまでに搾り取られてきた。途上国債務のそもそもの起源は? そのからくりは? 解決の方法は? 債務問題の基本から、問題を解きほぐす。本書は、途上国政府が背負う対外債務の全額無条件取り消しのための指針である。

(出版社の書籍紹介HP)
http://www.tsugeshobo.com/herohtml/book06122218443000.shtml


参加費:300円


主催:途上国の債務と格差を考えるジュビリー滋賀
連絡先:njrbf977@ybb.ne.jp
協力:ジュビリー関西ネットワーク
E-mail:jubilee_kansai@yahoo.co.jp
URL:http://d.hatena.ne.jp/Jubilee_Kansai