【イベント紹介】ATTAC京都1月例会「諸富徹/浅岡美恵著 『低炭素経済への道』を読む(第1回)−「気候変動」「排出量取引」「緑の成長」について−」(1月15日、京都)

(以下、協賛企画について転載します)


昨年はお世話になりました。ATTAC京都より1月例会のお知らせです。


 昨年末の12月例会(セルジュ・ラトゥーシュを日本に紹介された立命館大学中野佳裕さんによる脱成長論セミナー「今、必要なのは『緑の成長』か?『脱成長』か?」)には広島や名古屋から新幹線で参加された方など含めて会場キャパシティぎりぎりの24名の参加者により「脱成長論」に関して活発な議論が展開されました(内容についてはもうすぐブログにアップいたします)。

ATTAC京都12月例会「今、必要なのは『緑の成長』か?『脱成長』か?」
http://d.hatena.ne.jp/Jubilee_Kansai/20101217/1292536371


 今年も引き続き、「低炭素経済」「脱成長論」「気候変動、気候債務とクライメート・ジャスティス」「国際連帯税」などをテーマに、世界の動きとオルター・グローバリゼーション運動の課題について学習と討論を行っていく予定ですので、多くの方のご参加をお願いします。


(以下、転送・転載大歓迎!)

ATTAC京都 1月例会
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      シリーズ企画「低炭素経済」を考える2
グリーン・ニューディールと「緑の成長」で地球の危機を救えるのか?−

   諸富徹/浅岡美恵著『低炭素経済への道』を読む(第1回)
   −「気候変動」「排出量取引」「緑の成長」について−

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●日時:2011年1月15日(土)午後6時〜9時


●場所:喫茶店ほんやら洞」2階スペース(今出川通寺町西入ル)
http://honyarado-kyoto.cool.ne.jp/
地下鉄烏丸線 今出川駅下車→徒歩 約5分
京阪電鉄 出町柳駅下車→徒歩 約5分


(内容)


●諸富 徹・浅岡美恵著『低炭素経済への道』(岩波新書、2010年4月)の合評会です

今回の報告は3本です。気候変動、排出量取引、緑の成長の各論について各報告者から問題提起を受けて議論します


「第二章 地球規模での排出削減への挑戦」(喜多幡佳秀さん)
「第三章 省エネ世界一の幻想からの脱却」(森利依子さん)
「第四章 環境産業政策への転換」(五十嵐守さん)


●参加費不要(各自、飲食物をご注文下さい。資料代カンパをお願いします)


●主催・お問い合わせ先:ATTAC京都
(どなたでもご自由に参加できますが、資料準備の都合上、事前に参加申し込みについてご連絡いただけますとありがたいです)

ATTAC京都HP http://kattac.talktank.net/
ATTAC京都ブログ http://kattac.talktank.net/blog/
E-mailアドレス Kyoto@attac.jp

●協賛:ジュビリー関西ネットワーク


(次回例会〔1月例会Part2〕の予定)

次回は同じ会場で1月29日(土)6時〜9時(予定)に本書の総論部分である「はじめに」「第一章 排出削減が経済を向上させる」について後藤裕己さんからの問題提起を受けて、 「低炭素経済」論総体をどう評価すべきかを話し合います。なお、Part2での議論を深めるために、参考文献として同じ岩波新書佐和隆光著『グリーン資本主義―グローバル「危機」克服の条件』も併読されることをお勧めします。


【テキストの紹介】(岩波書店HPより)
http://www.iwanami.co.jp/hensyu/sin/sin_kkn/kkn1004/sin_k527.html


いま踏み出さなければ、後がない


 「これ以上のCO2削減は経済発展の足かせになる」。そうした産業界の主張を受け入れるかぎり、日本経済に明日はない。本書は、従来思考にとらわれた産業界の現状肯定論を批判し、むしろ逆に、積極的な環境政策の実行こそが、経済の向上につながることを示します。日本が世界に向けて発信した目標「1990年比25%削減」の真価が問われる今日、その達成に向けて、何が必要なのかを考えさせてくれます。

(本書編集担当)

■著者紹介
諸富 徹(もろとみ・とおる)1968年大阪府生まれ。1998年京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。現在、京都大学大学院経済学研究科教授。
著書―『思考のフロンティア 環境』 『ヒューマニティーズ 経済学』(岩波書店)、『環境税の理論と実際』(有斐閣)ほか。

浅岡美恵(あさおか・みえ)1947年徳島県生まれ。1970年京都大学法学部卒業、1972年弁護士登録。現在、弁護士(浅岡法律事務所)、NPO法人気候ネットワーク代表。
著書―『日本の情報公開法』(花伝社、共著)、『世界の地球温暖化対策―再生可能エネルギー排出量取引』(学芸出版社、編著)ほか。


■目次
 はじめに


第一章 排出削減が経済を向上させる
1 二つの経済ビジョン
2 グリーン・イノベーションと「第三次産業革命」


第二章 地球規模での排出削減への挑戦
1 COP15とは
2 「二℃目標」への挑戦
3 COP15の今後
4 気候変動が迫る国際連携


第三章 省エネ世界一の幻想からの脱却
1 排出削減を回避する論理
2 排出削減の可能性と削減のための政策
3 経団連環境自主行動計画の検証
4 「試行排出量取引スキーム」の問題点


第四章 環境産業政策への転換
1 低炭素化が生み出す新しい経済の姿
2 低炭素経済の基盤づくりとしての「インフラの造り替え」
3 「投資政策」としての環境政策
4 グリーン産業政策を


 参考文献


  ■岩波新書にはこんな本もあります  
  グリーン資本主義―グローバル「危機」克服の条件 佐和隆光著 新赤版1221
 http://www.iwanami.co.jp/.BOOKS/43/3/4312210.html